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福耳ラジオ 2024年10月8日放送分

トーク内容:のと絆プロジェクト(モバイル建築住宅)

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木村パーソナリティー:今月も金沢市無量寺町のタマダ株式会社の玉田善久社長をお迎えしました。社長、よろしくお願いします。
社長:よろしくお願いします。
木村パーソナリティー:福耳ラジオでは、これまで何回か能登半島地震の復旧復興に向けての話をしてきました。いずれもこれ木造で、持ち運びできると言いますか。移動が可能なシステムなんですよね。ユニットなんですよね。
社長:そうですね。工場で作られた住宅をトラックで運んで設置する。そういう住宅ですね。
木村パーソナリティー:このモバイル住宅というのが、タマダの本線である事業内容からは外れるのですけれども、石川県の会社として、目の前で困っている人がいたら手伝うのが、「新しい挑戦」というのを掲げているタマダの在り方で、玉田社長が新分野での貢献を決めたということでした。一連の取り組みは、社内では「能登絆プロジェクト」というふうに称されているそうです。

木村パーソナリティー:ただ、社長。そうやってね、絆を結んでいる奥能登で、先月は記録的な豪雨災害がありました。辛いですね、ああいうのを見ているとね。
社長:本当ですね。またまだまだこれからようやく復興というところで、またこういうひどい災害が起きて本当に心が痛んでおります。
木村パーソナリティー:本当にかける言葉が見つからないという、そういう感じでした。それで僕は報道を見ながらですね、タマダのモバイル住宅のことも考えていたんですよ。モバイル住宅は確か輪島と珠洲にも整備されていたはずなのですが、例えばそのタマダが設置していた仮設住宅、モバイルの仮設住宅に豪雨の影響などはなかったのですか?
社長:当社で6つの場所にやらせていただいた内の珠洲の仮設住宅が、川のすぐ真横だったものですから、やはり今回影響を受けた。
木村パーソナリティー:そうですか。やっぱり浸水の被害があったのですか。
社長:そうですね。珠洲の八ヶ崎オートキャンプ場の中の施設だったのですけれども、真横の川が氾濫しまして、周りが水浸しになってしまって、建物の中までは大丈夫だったんですけれども、それでもやっぱり排水、給排水の設備とかが壊れたということで、復旧をすぐにしないといけないという状況になりました。

木村パーソナリティー:そうですか。モバイル住宅だからといって、何かがあったからすぐに動かせるというものでもないですからね。
社長:電気、水が来ていないと生活できませんし、そういうインフラが遮断された状態からまたインフラがつながっている状態に戻さないといけないという状況ですね。
木村パーソナリティー:まず泥を出すところから始まるのでしょう?
社長:そうですね。住宅自体大丈夫でも、水がついたことによって掃除して、元の住宅に戻さないといけないという状況ですね。地震を乗り越えて、これからやっていこうという、気力を根っこから奪ってしまうような、そういうひどい災害だったなと思います。
木村パーソナリティー:それで、珠洲の八ヶ崎のモバイル住宅に関しては、また暮らせる目処はつきそうなのですか?どうでしょう?
社長:その施設は、被災者の方が入られているわけではなくて、支援者の方がホテルとして使われている施設になります。ただ、急いで直して、またすぐ入れるようにしないとですね。復興復旧の支援者の方が県外からたくさん来られておりますので、1日でも早く再利用できるという状態にするために、対応させていただいております。
木村パーソナリティー:そうですよね。泊まる施設というのは必要になってきますよね。さあ、ところで、今のお話を伺っていると、予定されていたモバイル住宅の工事は全部終わったような印象を受けるのですけれども。
社長:そうですね。9月の上旬で、一応3ヶ月かかりましたけれども、すべて当社としての対応は終わりました。
木村パーソナリティー:全部でこれ何戸っていう言い方をするとどれくらいになるのですか?
社長:全部合わせると300戸弱。300戸弱を3ヶ月かかりました。
木村パーソナリティー:一番大変だったのは何の工事ですかね?
社長:やはり短納期だということです。期限が決められていまして、今回8月末までに全ての方が仮設住宅に入れるようにということがまず大前提としてありまして、3ヶ月の期限の中でいろんな方のご協力をいただきながらやっていくという中においても、
立地的条件として道が限られている、宿泊できる場所が限られている中で人を集めるにしても県外から大勢の人を連れてこないといけない 。そういう環境状況の中で社員のいろんな方が休みなく、今回このプロジェクトに取り組んでくれたおかげで何とか完成できたんじゃないかなと思っております。
木村パーソナリティー:個々の工事の話の中の、例えば給配水の設備とかそういう話が出るのかと思ったら、やっぱり納期なのですね。

社長:もちろん一つ一つ個々の難しさ、工事自体の難しさとか問題とかっていうのはあったわけなのですけれども、全て限られた時間の中でどうやってそれを解決していくのかっていう形で言いますと、現場を担当してくれた監督であったり、その作業を応援してくれた社員の皆さんがそれぞれ知恵を出して解決していってくれたという形です。
木村パーソナリティー:7月の福耳ラジオの中では監督さんが、全国から集まってやってくれたっていうことを社長言われていたかと思います。社員の皆さんですけれども、最終的にはどういう皆さんが、向こうに行ってどんな作業をやったのですか?
社長:一番多かったのは、モバイル建築はトラックで、作られた家を運んできて基礎に設置するのですけれども、その作業を今年は、大きな地下タンクの設置を毎日全国でやっている人が多いものですから、その重量物の設置作業の部分で全国から住宅の設置をするという形で応援してもらいました。

木村パーソナリティー:そして入居するためには最終的には中をきれいにしたりしないといけないのですが、そういう部分ではどうされたのですか?
社長:普段事務のお仕事をやっている方とか、そういう方にも今回は引き渡し前の掃除であったり、片付けであったり、カーテンの取付けであったり、そういう軽作業でいろんな方が能登の方に行って応援するという形を取らせていただきました。
木村パーソナリティー:普段事務やっている皆さんが、そうやって最終的にはもう総出のような感じになったんじゃないですか、グループを挙げて。

社長:そうですね。全員行けるわけでもないので、その中で社内公募をしまして、仕事の忙しい、忙しくない。タイミングとかもあったものですから、応援していただける方にできるだけいろんな方に応援してほしいなという思いで、そういう社内公募を取りました。
木村パーソナリティー:公募をかけたのですね。集まり具合はどうだったのですか?
社長:最初は不安だったのですけども、誰も手を挙げてくれなかったらどうしようと思ったんですけども、意外と公募かけましたら行きたいって言ってくださる方も大勢いらっしゃいまして、総勢で60人くらい。それくらいの方が応援してくれたなと思います。
木村パーソナリティー:ある種決意がいりますよね。すぐそこで作業しているわけではないですからね。行くためには時間もかかるだろうしね。
社長:そうですね。普段自分の仕事も当然あるわけですから、その中で1日2日時間を割いて自分の仕事ではないところの応援をしてくれるっていうのは、本当に能登地震で被害に遭われた方のために何か自分たちにできることがないかっていう、そういう思いからの。
木村パーソナリティー:いい話だなあ。それは。

木村パーソナリティー:タマダグループの中で社員の皆さんのこのプロジェクトに関する共感値というのは、まだ低いんじゃないかということを社長おっしゃっていたかと思うのですが、そういう状況になると、もうグループ内でのコンセンサスも、だいぶ上がったんじゃないですか。
社長:そうですね。私、7月の時にそういうふうに言っていたのですけれども、実際のところプロジェクトが終わって、みんなで打ち上げをしたのですね。3ヶ月お疲れ様っていう打ち上げをして、社員のいろんな方とお話しをして「お疲れ様でした。大変だったでしょう?」と聞いたら、
「仕事は大変だけれども、やっている仕事にやりがいを感じながら、毎日働けるというのが楽しかったです。」
木村パーソナリティー:なるほど。
社長:そう言ってくれましたので、本当にちょっと感動しました。人の役に立てたっていう充実感のようなものが来たのでしょうね。
木村パーソナリティー:さあ、それで今回の能登絆プロジェクトの中の、モバイル住宅の設置なのですが、つい数日前になんと国土交通省から表彰されていましたね。
社長:そうですね。香川県で国土交通省の住宅局長から感謝状をいただくことができました。

木村パーソナリティー:おめでとうございます。
社長:ありがとうございます。
木村パーソナリティー:これでますます、タマダグループの中での能登絆プロジェクトの価値というのが、上がっていくんじゃないかと思いますし、このプロジェクトが今後また奥能登地域を支えていくことになっていくんじゃないかと思います。これからも応援しておりますので、ぜひ頑張ってください、社長。
社長:はい、ありがとうございます。
木村パーソナリティー:さぁということで、そろそろ時間になってまいりました。