第9回プラントユニット合同研修会
2025年10月24日(金)に、第9回プラントユニット合同研修会を行いました。今回の研修の目的は、「グループ間の連携を強化し、新たな事業機会を創造すること」です。実は、このテーマでの研修は今回で3回目となります。これまでの研修で、経営層・管理職層レベルでの協業は進んでいますが、現場レベルでのグループ間の連携がうまくとれていないという課題がありました。そこで、今回は現場レベルで “次の行動につながる”よう、内容をさらに工夫しました。当日の様子と得られた成果、そして今後の展望についてレポートします。
▼開催概要
日 時:2025年10月24日(金)11時~17時
場 所: AP大阪駅前(大阪府大阪市北区)
参加企業:
タマダ㈱ プラントエンジニアリング本部
㈱岩本鉄工所
㈱アクセス
ラバジャバシステム㈱
▼成果につなげるための3つの工夫
今回の研修では、参加者が具体的な行動目標に落とし込めるように、以下の3点に注力しました。
①事前課題を活用したグループワーク
「現在担当している案件や過去の案件で困ったこと」という事前課題を共有し、具体的な連携イメージを持つための話し合いをしました。
②個人ワークで行動目標を設定
グループワークで得られた知見をもとに、「自分ができることは何か?」という個人レベルの行動目標に落とし込むための時間を設けました。
③研修後の振り返りの機会を設定
研修当日で終わらせず、継続的な行動につなげる仕組みとして、研修後に振り返りの機会を設定しました。
さらに、協業による具体的な効果3つを実例に基づいて紹介しました。また、“各社の強みや課題、グループ会社にどう貢献できるのか”ということに関して、改めて知ってもらう機会を設けました。


▼グループワークと参加者の声
グループワークでは、積極的に事前課題の解決策や相場感、価格設定などの情報交換が行われました。また、今回はオンラインと対面を交えたハイブリッド研修という形で、初めてのグループワークを行いました。音声が聞こえにくいなどのトラブルも発生し課題が残ったものの、参加者の皆様のご協力のおかげで、皆で話し合いができるような環境づくりに努めていただきました。
【ハイブリッド研修の様子】

【オブザーバーも加わった活発的な議論】

個人ワークでは、参加者全員が、“各社の情報を共有すること”が課題の解決策につながると認識し、グループ間で連携していくことを自身の行動目標として設定していました。個人ワークの内容を一部抜粋でご紹介いたします。
・Kさん
連絡をとるという最初のハードルがあったが、これを機に小さなことでもグループ会社に業務相談をやってみます。
・Nさん
今後は、グループ会社の強みを意識した営業をしていきたいです。
・Sさん
自社の事業内容の認知度を高める取り組みから始め、グループ間で気軽に情報共有ができる仕組みをつくりたいです。
発表では、今後の連携促進に向け、主に以下2つの案が参加者から提案されました。
①情報共有ツールの構築:困った時にすぐ検索して見られる状態を実現
②グループチャット作成:協業への心理的ハードルの低下
現在は利用しているツールが各社異なるため、すぐに実現は難しいですが、これらがクリアできれば、協業への大きな一歩を踏み出せると思います。
▼総括
今回の研修では、参加者全員が“自身の行動目標”という個人レベルでの落とし込みができました。構造的な現場レベルでの協業にはまだ至っていませんが、研修を通して各社の事業内容や保有資格などの情報を改めて知ることができ、“現場レベルで気軽に連絡・相談してみよう”という協業の第一歩が踏み出せたことは大きな成果です。今回の参加者だけでなく、広くグループ間で連携していく意識が高まることを期待しています。
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